テキスタイルデザインスタジオのワークスペース

テキスタイル用語集

繊維・織物に関する専門用語を五十音順に整理した、包括的なリファレンスガイドです。

このテキスタイル用語集は、繊維・織物業界で使用される専門用語を五十音順に整理したリファレンスガイドです。素材の種類から製織技術、仕上げ加工に至るまで、幅広い分野の用語を網羅しています。初心者の方から業界のプロフェッショナルまで、日々の業務や学習に役立てていただけるよう、各用語には詳細な解説と関連する用語リンクを付記しています。繊維の世界への理解を深め、より豊かなテキスタイルライフにお役立てください。

ア行 — A Row

アイロン掛け

アイロンがけ / Ironing

熱と圧力を使って布地のしわを取り除き、形を整える作業のことです。素材によって適切な温度が異なり、絹やアクリルなどは低温、コットンやリネンは高温が推奨されます。スチームを使用することで、繊維を傷めずに効果的にしわを伸ばすことができます。

編み地(あみじ)

あみじ / Knit Fabric

糸をループ状に絡み合わせて作られた布地の総称です。織物(おりもの)とは異なり、糸が互いに連鎖するループ構造を持つため、伸縮性が高いのが特徴です。Tシャツや靴下、スポーツウェアなど、身体にフィットする衣料品に多く使用されます。

アクリル繊維

アクリルせんい / Acrylic Fiber

石油由来のポリアクリロニトリルを原料とした合成繊維です。ウールに似た柔らかい風合いと保温性を持ちながら、ウールよりも低コストで、洗濯が容易という利点があります。セーターや毛布、カーペットなどに広く使用されており、虫食いやカビに対しても強い耐性を持ちます。

アルパカ

アルパカ / Alpaca

南米アンデス山脈原産のアルパカという動物から採取される高級天然繊維です。ウールよりも柔らかく、光沢があり、アレルギーを引き起こすラノリンをほとんど含まないため、敏感肌の方にも適しています。保温性・軽量性に優れており、高級コートやニットウェアに使用されます。

亜麻(あま)

あま / Flax

リネン(麻布)の原料となる植物で、亜麻科の一年草です。その茎から採取した繊維を処理することでリネン糸が作られます。古代エジプトから利用されてきた最古の天然繊維のひとつで、涼しく通気性が高いことから、夏向け衣料や高級テーブルクロスに重用されてきました。

カ行 — Ka Row

カシミヤ

カシミヤ / Cashmere

カシミヤヤギの下毛から採取される最高級の天然繊維です。極細の繊維径(14〜16マイクロン程度)を持ち、非常に柔らかく、軽量でありながら高い保温性を誇ります。年間一頭から採取できる量が少ないため希少価値が高く、高級ニットウェアやマフラーなどの高品質製品に使用されます。

綛(かせ)

かせ / Skein / Hank

糸をある一定の長さに巻き取り、輪状にまとめたものです。染色を均一に行うために糸をかせ状にして処理することが多く、手染め・草木染めでもこの形が活用されます。かせ糸は購入後、玉状に巻き直してから使用するのが一般的です。

機械編み(きかいあみ)

きかいあみ / Machine Knitting

手編みではなく、編み機(ニットマシン)を使用して編み地を生産する技術・製法です。大量生産が可能で、均一な品質のニット製品を効率よく生産できます。産業用の横編機・丸編機などがあり、それぞれ異なる構造のニット生地を作り出します。

絹(きぬ)

きぬ / Silk

蚕(かいこ)が作る繭から採取される天然タンパク質繊維で、世界最古の高級素材のひとつです。光沢と滑らかさが際立ち、強度も高い一方で繊細な扱いが必要です。吸湿性・放湿性に優れており、夏は涼しく冬は暖かい快適な着用感をもたらします。

経糸(たていと)

たていと / Warp

織物を織る際に、織り機に縦方向に張り渡された糸のことです。製織工程において常に張力がかかるため、緯糸(よこいと)よりも強度の高い糸が使用されることが多いです。経糸と緯糸の交差パターンによって、さまざまな織り組織が生み出されます。

毛織物(けおりもの)

けおりもの / Woolen Fabric

ウール(羊毛)を原料として織り上げた布地の総称です。繊維が自然に縮れているウールの特性を生かして、保温性・弾力性・吸湿性に優れた生地が作られます。スーツ地・コート地・フランネルなど多様な用途があり、製法によってさまざまな風合いを表現できます。

コットン(綿)

コットン / Cotton

綿花(コットンボール)の種子を包む白い繊維から作られる天然植物性繊維です。世界で最も広く使用される繊維のひとつであり、吸汗性・通気性・肌触りの良さから、あらゆる衣料品に活用されています。洗濯に強く、丈夫で扱いやすい素材としても知られています。

吸湿性(きゅうしつせい)

きゅうしつせい / Moisture Absorption

繊維や生地が空気中の水分や汗を吸収する性質のことです。吸湿性が高い素材はコットン・ウール・リネンなどの天然繊維が代表的で、肌のべたつきを軽減し快適な着用感をもたらします。運動時の衣料や夏用衣料の選択において重要な評価指標のひとつです。

サ行 — Sa Row

撚糸(さいし・ねんし)

ねんし / Twisted Yarn / Plied Yarn

複数の単糸を合わせてさらに撚りをかけた糸のことです。撚り合わせることで強度・均一性・弾力性が向上し、より安定した品質の糸が得られます。撚る方向によってS撚りとZ撚りに分類され、撚り数(撚り回数)によって糸の風合いや強度が変化します。

サテン織り

サテンおり / Satin Weave

経糸または緯糸が布面に長く浮き出るように設計された織り組織で、三原組織のひとつです。浮いた糸が光を反射するため、特有の光沢と滑らかな表面質感が生まれます。絹・コットン・ポリエステル素材のドレスや裏地、寝具などに広く採用されています。

シルク

シルク / Silk

蚕の繭から引き出されるタンパク質繊維で、天然素材の中でも最も光沢が美しく、高級感のある素材です。フィブロインというタンパク質が主成分で、自然なつや感と滑らかな肌触りが特徴です。染色性に優れており、鮮やかな発色が可能で、礼装・ドレス・スカーフなどに使用されます。

精練(せいれん)

せいれん / Scouring

繊維や糸・生地に付着している天然不純物(脂肪・ワックス・タンパク質など)や製造工程で付いた汚れを、熱水や界面活性剤を用いて除去する処理工程です。精練を行うことで、その後の染色や仕上げ加工の均一性・品質が大幅に向上します。コットン・ウール・シルクなど素材ごとに最適な精練条件が異なります。

染色(せんしょく)

せんしょく / Dyeing

繊維・糸・生地に色を付ける加工工程の総称です。染料の種類(反応染料・分散染料・直接染料など)、染色方法(液流染色・ジッガー染色など)、染色段階(原料染色・糸染め・生地染め・製品染め)によって多様な手法があります。適切な染色処理により、色の鮮やかさ・堅牢度・均一性が確保されます。

捺染(なっせん)

なっせん / Printing / Screen Printing

生地に模様や柄を印刷する技術の総称です。スクリーン捺染・ローラー捺染・デジタル捺染・インクジェット捺染など、様々な方法があります。染色が生地全体を均一に着色するのに対して、捺染は局所的に色や模様を付けることができ、複雑な柄の表現が可能です。

縮絨(しゅくじゅう)

しゅくじゅう / Fulling / Felting

ウールなどの動物性繊維が、熱・水分・機械的摩擦によって絡み合い、収縮・緻密化する現象または加工処理のことです。縮絨によってフェルト状の密な生地が生まれ、保温性・耐久性が向上します。ツイードやフランネルなどのウール生地の製造において重要な工程です。

朱子織り(しゅすおり)

しゅすおり / Satin / Sateen Weave

三原組織のひとつで、経糸(または緯糸)が長く表面に浮き出るように組み合わされた織り組織です。浮き糸が光を反射することで光沢感のある滑らかな布面を作り出します。経糸が多く表に出るものをサテン、緯糸が多く表に出るものをサティンと呼ぶ場合があり、礼装・ランジェリー・裏地に多用されます。

伸縮性(しんしゅくせい)

しんしゅくせい / Elasticity / Stretch

生地が引っ張られた後に元の形に戻る性質のことです。ニット素材・スパンデックス混紡素材などは高い伸縮性を持ち、スポーツウェアや水着に採用されます。伸縮性は縦・横・四方向に分類され、用途によって求められる方向性が異なります。

整経(せいけい)

せいけい / Warping

製織前に、必要な本数・長さ・張力で経糸を揃えて整列させる準備工程です。整経ドラムやビームに糸を均一に巻き取ることで、均一な張力分布を確保し、高品質な製織が可能となります。整経の精度が織物の品質を大きく左右するため、非常に重要な工程とされています。

タ行 — Ta Row

綾織り(あやおり)

あやおり / Twill Weave

三原組織のひとつで、経糸と緯糸が斜めに交差することで布面に斜め線(綾線・ウィル線)が生まれる織り組織です。平織りに比べて糸の交差点が少なく、柔らかい風合いと強度を両立します。デニム・ツイード・ギャバジンなどがこの組織を採用しており、日常衣料から高級素材まで幅広く使用されます。

弾性(だんせい)

だんせい / Elasticity

外力によって変形した繊維・生地が、力を取り除いた後に元の形状に戻ろうとする性質です。天然繊維の中ではウールが弾性に優れており、合成繊維ではポリウレタン(スパンデックス)が最高の弾性を持ちます。衣料品の形状保持・シワの回復性に直結する重要な特性です。

通気性(つうきせい)

つうきせい / Air Permeability / Breathability

生地を通して空気が流れる性質のことです。通気性が高い生地は熱や湿気を逃がしやすく、夏向けウェアや運動用衣料に適しています。組織の粗密・繊維の太さ・織り方によって通気性は大きく変わります。リネン・コットンの平織りは特に通気性が高いとされています。

デニム

デニム / Denim

綾織り(ツイル)で織られた丈夫なコットン生地で、経糸をインディゴで染色し、緯糸は白または未染色のものが一般的です。ジーンズ・ジャケット・ワークウェアなどに広く使用されており、耐久性が高く経年変化(エイジング)によって独特の風合いが生まれます。GSMは通常280〜400g/m²程度です。

ツイード

ツイード / Tweed

粗紡ウール糸を使った綾織りまたは平織りの厚手生地で、スコットランドのツイード川周辺が発祥とされています。複数色の糸を使ったヘザー調の色合いが特徴で、丈夫で保温性が高いため、アウターウェアやスーツ地として重用されます。縮絨加工を施したものが多く、独特の表面感を持ちます。

ジャカード

ジャカード / Jacquard

ジャカード織機を使用して織り込まれた複雑な模様を持つ生地、またはその織り方のことです。19世紀にジョゼフ・マリー・ジャカールが発明したパンチカード式の制御機構により、複雑な紋様を経糸・緯糸の交差で直接表現できるようになりました。ブロケード・ダマスク・タペストリーなどが代表的です。

ナ行 — Na Row

ナイロン

ナイロン / Nylon / Polyamide

1935年にデュポン社が開発した世界初の合成繊維で、ポリアミドとも呼ばれます。強度・耐摩耗性・弾性回復性に優れており、ストッキング・水着・アウトドアウェア・バッグなど幅広い用途に使用されています。軽量で乾燥が早く、摩擦に強い特性から実用衣料に欠かせない素材となっています。

ニット

ニット / Knit

ループを連続的に絡み合わせた構造を持つ生地の総称です。経編み(たてあみ)と緯編み(よこあみ)の二種類に大別されます。伸縮性が高く体にフィットしやすいため、Tシャツ・ポロシャツ・スポーツウェア・下着など多様な衣料に活用されます。また手編みや機械編みの区別もあります。

縫い目(ぬいめ)

ぬいめ / Seam

ふたつ以上の布地を縫い合わせた接合部分のことです。縫い目の種類には、本縫い(ロックステッチ)・かがり縫い・フラットシームなど多様な方法があります。縫い目の強度・伸縮性・見た目の仕上がりは衣料品の品質を左右する重要な要素であり、素材や用途に応じた縫製方法の選択が重要です。

ハ行 — Ha Row

麻(あさ)

あさ / Bast Fiber / Hemp / Linen

植物の茎から採取される天然繊維の総称で、リネン(亜麻)・ラミー(苧麻)・大麻(ヘンプ)・ジュートなどが含まれます。吸湿性・通気性・強度に優れており、涼感のある夏向け素材として珍重されます。日本では伝統的に神事や礼服にも用いられてきた重要な素材です。

漂白(ひょうはく)

ひょうはく / Bleaching

繊維・糸・生地の天然着色物質を除去または脱色し、白度を高める加工工程です。酸化漂白(次亜塩素酸ナトリウム・過酸化水素など)と還元漂白に分類されます。漂白後の白度は後工程の染色の発色に影響するため、製品の品質管理において重要な工程です。過剰な漂白は繊維の強度低下を招くこともあります。

平織り(ひらおり)

ひらおり / Plain Weave

三原組織の中で最も基本的な織り組織で、経糸と緯糸が交互に一本ずつ交差する構造です。丈夫で摩耗に強く、均一な表面を持つことが特徴です。キャラコ・シフォン・オーガンジー・キャンバスなど、多種多様な生地がこの組織で作られており、最もシンプルかつ広く使用される織り方です。

防縮加工(ぼうしゅくかこう)

ぼうしゅくかこう / Shrink-Proof Finish / Anti-Shrink Treatment

洗濯や湿潤状態での縮みを防ぐために施す仕上げ加工です。ウールの防縮加工には塩素処理・ポリマーコーティング(Hercosett法など)、コットンにはサンフォライズド加工などが一般的です。防縮加工済みの生地は「ウォッシャブル」や「機械洗い可能」として表示されることが多いです。

防水加工(ぼうすいかこう)

ぼうすいかこう / Waterproofing / DWR

生地に水が浸透しないよう施す仕上げ加工の総称です。コーティング(TPU・PVC膜など)とDWR(耐久撥水)処理に大別されます。コーティングは完全防水に近い効果がありますが通気性が低下することもあり、DWRは通気性を保ちながら撥水性を付与できます。アウトドアウェア・レインコートに広く使用されます。

ポリエステル

ポリエステル / Polyester

テレフタル酸とエチレングリコールを重縮合して製造される合成繊維で、世界で最も多く生産される繊維です。シワになりにくく、乾燥が速く、形状安定性に優れています。単独での使用のほか、コットンやウールとの混紡でも広く使用されており、衣料・産業資材・インテリアなど多岐にわたって活用されます。

布帛(ふはく)

ふはく / Woven Fabric

経糸と緯糸を交差させて作られた平面状の繊維素材の総称で、ニット(編み物)と対比して使われます。平織り・綾織り・朱子織りなど多様な織り組織があり、それぞれ異なる特性を持ちます。シャツ・スーツ・ワンピースなど、きちんとした形状を保つ必要がある衣料品に多く使用されます。

不織布(ふしょくふ)

ふしょくふ / Nonwoven Fabric

繊維を織ったり編んだりせず、機械的・化学的・熱的な方法で繊維を結合させて作られたシート状の素材です。使い捨てマスク・フィルター・衛生材料・農業用シートなど、産業・医療・日用品など幅広い分野で使用されます。製造コストが低く、多様な機能を付与しやすい特徴があります。

撥水性(はっすいせい)

はっすいせい / Water Repellency

生地の表面で水をはじく性質のことです。DWR(耐久撥水)加工やシリコーン・フッ素系のコーティングによって付与されます。撥水性がある生地では水が水玉状になって転がり落ち、生地内部への浸透を防ぎます。アウトドアウェアや傘地などに特に重要な機能です。

ベルベット

ベルベット / Velvet

表面に短いカットパイルが密集した豪華な織物です。絹・コットン・ポリエステルなど様々な素材で作られ、光の当たり方によって異なる色合いに見える光沢が特徴です。礼装・インテリア・舞台衣装などに使用され、その柔らかな手触りと高級感から古来より珍重されてきた素材です。

コーデュロイ

コーデュロイ / Corduroy

縦方向に畝(うね)状のパイル列が並んだ特徴的な外観を持つ生地です。コットン製が主流で、畝の幅によって太畝(ワイドウェール)・細畝(ファインウェール)などに分類されます。耐久性が高く暖かみのある素材で、秋冬のパンツ・ジャケット・小物などに広く採用されています。

ヘリンボーン

ヘリンボーン / Herringbone

綾織りの変形で、矢羽根(ニシンの骨 = herringbone)状のV字型パターンが連続する生地です。斜め線の方向が交互に反転することでこの独特の模様が生まれます。ウール素材のスーツ地やコート地に多く見られ、クラシックで洗練された印象を与えるパターンとして広く愛用されています。

バスケット織り生地のマクロ詳細写真

テキスタイル語彙の重要性

繊維の世界では正確な用語知識が品質評価・素材選択・製品開発の基盤となります。専門的な語彙を身に付けることで、より深い素材理解と的確なコミュニケーションが実現します。

マ行 — Ma Row

毛織物(もうおりもの)

もうおりもの / Woolen / Worsted Fabric

ウール(羊毛)を原料として織られた生地の総称です。梳毛(そもう)糸を使ったウーステッド(スーツ地など平滑で光沢のある生地)と、紡毛(ぼうもう)糸を使ったウーレン(ツイードやフランネルなど毛羽のある暖かい生地)に大別されます。保温性と弾力性に優れており、秋冬衣料の代表的素材です。

紋織り(もんおり)

もんおり / Figured Weave / Brocade

経糸と緯糸の複雑な交差によって模様(紋様)を織り込んだ生地の総称です。ジャカード織機を使用するものが多く、花・龍・幾何学模様などが立体的に表現されます。西陣織・博多織などの日本の伝統的な高級織物もこのカテゴリに属し、礼装・帯地・インテリア用途に使用されます。

生機(きばた)

きばた / Grey Fabric / Greige Goods

製織または製編後、精練・漂白・染色などの後加工を一切施していない状態の生地のことです。天然繊維特有の夾雑物(油脂・ワックスなど)が残っており、くすんだ色合いをしています。生機の状態での品質評価は、後工程での加工適性を判断するうえで重要です。

ヤ行 — Ya Row

油脂加工(ゆしかこう)

ゆしかこう / Oil Finish / Wax Treatment

繊維や生地に油脂・ワックス類を塗布または含浸させる仕上げ加工です。撥水性・柔軟性・滑り性の付与を目的として施されます。バルバリー社のオイルクロスやバブアーのオイルドジャケットに代表されるように、屋外作業用衣料・マリン用品などに古くから使用されています。

緯糸(よこいと)

よこいと / Weft / Filling

製織の際に、張り渡された経糸に対して横方向に打ち込まれる糸のことです。シャトル・グリッパー・ウォータージェットなど様々な方式で経糸の間を通されます。緯糸の太さ・素材・打ち込み密度が生地の風合いや重さ(GSM)に影響します。経糸と緯糸の組み合わせが布地の特性を決定します。

緯編み(よこあみ)

よこあみ / Weft Knitting

横方向に糸が走りながらループを形成するニットの製法です。一本の糸が左右に往来しながら編み目を作るため、一段のループが切れると目が解けやすい特性があります。平編み(天竺)・ゴム編み・パール編みなど多様な組織があり、Tシャツ・セーター・靴下などに広く使用されます。

ラ行 — Ra Row

ラミー

ラミー / Ramie

イラクサ科の多年草植物から採取される天然セルロース繊維で、苧麻(ちょま)とも呼ばれます。天然繊維の中では最も強い引張強度を持ち、光沢があり絹に似た外観を持ちます。吸湿性・放湿性に優れており、暑い季節の衣料や家庭用品に使用されます。また、シワになりやすい性質があります。

リネン

リネン / Linen

亜麻(フラックス)の茎から採取されるセルロース繊維で作られた生地です。コットンよりも繊維が太く丈夫で、独特のシャリ感と自然なシワが特徴です。吸湿放湿性・通気性・速乾性に優れており、夏向けシャツ・パンツ・テーブルクロス・寝具として愛用されています。使い込むほど柔らかくなります。

レーヨン

レーヨン / Rayon / Viscose

木材パルプや綿花などのセルロースを溶解・再生して作られた半合成繊維で、ビスコースとも呼ばれます。シルクに似た柔らかな光沢と滑らかな手触りを持ち、染色性が高く鮮やかな発色が可能です。吸湿性は高いものの濡れると強度が低下するため、取り扱いに注意が必要な素材です。

経編み(たてあみ)

たてあみ / Warp Knitting

複数の糸が縦方向に走りながら隣り合う糸とループを形成するニットの製法です。緯編みに比べてほつれにくく、形状安定性が高いのが特徴です。ラッシェル編みやトリコット編みなどがあり、レース・水着・スポーツウェア・下着などに使用されます。高速生産が可能で産業用途にも広く採用されています。

ワ行 — Wa Row

ワッフル織り

ワッフルおり / Waffle Weave

格子状の凹凸(ハニカム・蜂の巣状)が特徴的な織り組織です。経糸と緯糸の交差パターンを工夫することで、生地表面に立体的な四角形の模様が生まれます。表面積が大きいため吸水性・速乾性が高く、タオル・バスローブ・サーマルアンダーウェアなどに広く利用されています。

バスケット織り(ばすけとおり)

ばすけとおり / Basket Weave

平織りの変形組織で、複数本の経糸と緯糸をまとめて交差させることでかごのような格子模様を作り出す織り方です。二本の糸をひとつの単位として交差させるホップサックや、三本以上のバリエーションもあります。平織りより柔らかく、独特のテクスチャーを持ち、スポーツウェア・スーツ地・ホームテキスタイルに使用されます。

GSM(グラム/平方メートル)

ジーエスエム / GSM (Grams per Square Meter)

生地の重さを表す単位で、1平方メートルあたりの重量(グラム)を示します。GSMが低いほど軽く薄い生地、高いほど重く厚い生地であることを意味します。例えば、シフォンは30〜60 GSM程度、デニムは300〜500 GSM程度です。生地の厚さや用途選定において重要な指標となります。